困っている人を助けることが、あなたの生きる力を生みます。なぜなら、他者との信頼関係が生まれ、仲間が増えるからです。
知識は人類が長い年月をかけて積み上げてきた共有物です。
本当のインテリは社会インフラによって習得したその知識をもって、社会に恩返しをするのが当たり前だという感覚が昔はあったのだと思います。
インテリが私利私欲のためだけにその知識を使うことは恥ずべきことで、浅ましいという感覚さえありました。
しかし、新自由主義のイデオロギーに染まりつつある日本社会は、自称インテリが平気で自己責任論を言い放ちます。そんな人はインテリなんかではありません。
突然の事故で誰しも障がいをもつ可能性があり、弱者を助けない社会は誰にとっても生きづらい社会です。
子どもはしっかりとその鋭敏な本能的感覚で大人がつくる生きづらい社会を見ています。
若者の死因の第1位が自殺です。他者が仲間ではなく競争相手だと思わされ、困った時に助けてくれる存在が乏しく、強くなければ生きていけないこの社会は、生まれてこなければよかったとさえ思ってしまう残酷な社会です。
そんな残酷な社会を変えたいという想いから、立ち上がったある政治運動をドキュメンタリー映画にした作品があります。「れいわ一揆」です。
その主演者である重度障がい者の木村英子さんがコメントを読んでこのブログを書いています。
れいわ新選組の木村英子さんの『れいわ一揆』へのコメントです。
本日15日に、木村さんと原一男監督が上映後トークを致します。
10月15日(木)12:30~16:50
アップリンク渋谷https://t.co/NBF0FklXyZ https://t.co/qBhSxbuFgS pic.twitter.com/L5WHfpmSpK— 映画『れいわ一揆』(原一男監督作品) (@reiwa_ikki) October 14, 2020
https://youtu.be/Yg5e6fcFsO少し前に以下のyoutubeで聞いた木村英子さんの自分の子供とのエピソードが今の社会を物語っています。
大きな車いすに乗っている自分のことを格好いいと言ってくれていた子供が小学校に入ったとたんに「お母さん、恥ずかしくないの?」と聞いてきたそうです。
障がい者は恥ずかしい存在だと思わされてしまうのが今の日本社会なのです。
重度障がい者にも関わらず国会議員になって訴えないといけない社会は本当に生きづらい社会なのだと思います。
この映画は一部の大都市の小さなシアターでしか上映されていないのですが、生きづらい社会を脱するきっかけになると思います。
足守にはももぞの学園という障がい者施設があります。
障がい者でも分断されることなく、共に生活し、自分ができる範囲で誰かのために生きることができる、やさしい社会を実現するためにも、足守でいつの日かぜひとも上映したいと思います。