足守川河川敷復旧しました

近水園そばの足守川河川敷が復旧し、使用可能になりました。

7月の西日本豪雨で、足守川が増水し河川敷を削ったため、乗用車では底を打ってしまうくらいに地面が凸凹になっていましたが、乗用車で普通に走れるようになりました。

西日本豪雨の影響

7月上旬に、西日本を襲った豪雨は各地に甚大な被害を及ぼしました。あしもりらへん足守川の増水が堤防を越える一歩手前まで達し、低い土地では浸水されたところもあるようです。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。

さて、あしもりをスタート地点とするサイクリングルートにも通行止めの道路があります。今にも崩れそうな地点もあります。

確認できたルートについては、情報を載せていきますが、自己責任でくれぐれも事故のないように気をつけて走行してください。

酷暑が続きますので、熱中症には充分な対策をお願いいたします。

サイクリングルート・コンセプト

サイクリングルートの制作者は、車に煩わされるのが極度に嫌いなので、次のような点を考慮して、ルートを引いています。

  1. 車の交通量が少ない。大型車両が通らない。
  2. 車道が走りやすい。路側帯が広い。
  3. 緑が多い。木陰が多い。

そのため次のような傾向があります。

  • 旧道を通ることが多く、分岐が分かりづらい。
  • 山間部を通るため、アップダウンが多い。

上り坂は、軽めのギアで焦らず、景色を眺めながら、仲間とおしゃべりしながら、上ってください。

下り坂は、出合い頭に注意して、適切に制御できるスピードで、下ってください。

季節折々に変化が楽しいルートばかりですので、何度訪れても飽きないと思います。

あしもりらへんの自然を満喫してください。

国際サーキット・八塔寺渓谷・閑谷学校ルート(上級者向け)

特に新緑と紅葉のころ、春〜秋、走行距離 131km、獲得標高 1202m


八塔寺渓谷


八塔寺川ダム


閑谷学校

西日本豪雨の影響

工事中片側交互通行で信号機が設置されているところが数箇所ありますが、自転車の通行には支障ありません。路面が荒れているところがありますので、注意して走行してください。[2018-12-24]

見どころ

特別遺跡「旧閑谷学校は、2015年 4月に最初の日本遺産に選ばれました。

閑谷学校は、岡山藩主池田光政の命により、家臣津田永忠が庶民の教育のために設立した公立学校です。約30年かけて現在の形になったそうです。当時は論語を学んでいたようですが、今でも実際に講堂に座して研修を受けることができます。

講堂の床は漆塗りで人の汗を嫌うという理由で、洗濯ずみの靴下を 2枚重ねして入場します。正座して背筋を伸ばせば、学問に真剣に向き合った当時の人々の気持ちが分かるような気がして身が引き締まります。

八塔寺渓谷八塔寺川ダムは何といっても紅葉の名所です。県道368号線から八塔寺川沿いの細い道へ入れば、もみじのトンネルが続きます。新緑のころは赤い吊橋がより緑を際立たせます。

国際サーキットでは、春の「おかやまエンデューロ」、夏の「ミッドナイトエンデューロ」が開催されます。アイルトン・セナがコースレコードを持つサーキットを実際に自分の自転車で走ることができます。

水分補給

ルート上に自動販売機は点在しますので補給には困りません。夏は日陰のない道路が多いので、ボトル 2本用意する方が安全です。

コンビニ

コンビニは適度にあります。食事できるお店はあまりないようですので、弁当を持参する方がいいでしょう。景色のよいところで食べられますし、ハンガーノックにならないよう小まめにカロリーを摂取することもできます。

トイレ

公衆トイレはあまりありませんが、コンビニを利用すれば困らないと思います。

走行上の注意

道路は全部舗装路です。閑谷学校からの帰路の県道は交通量が多いので、できる限り並走する川沿いの道を通るようにしています。入り口が分かりにくいかもしれませんが、一度覚えてしまえば県道より絶対快適です。

旧赤坂町から旧御津町への峠越えは、大型車両の通行が多いので、特に注意してください。

岡山県棚田めぐり4ヶ所ルート(上級者向け)

特に田植えのころと稲刈りのころ、春〜秋、走行距離 106km、獲得標高 1426m


小山の棚田


大垪和西の棚田


北庄の棚田


上籾の棚田

見どころ

「日本の棚田百選」に選ばれた、岡山の棚田 4ヶ所を一度に回ってしまおうという贅沢なルートです。小山(こやま)、大垪和西(おおはがにし)、北庄(きたしょう)、上籾(かみもみ)の 4ヶ所です。

田植えの時期、田に水が張られた時期は、水面に青空が写り、夏は青々と茂った稲穂が一面を覆い、秋の収穫の時期は、黄金色の稲穂が田を埋め尽くします。季節折々の美しさを見せてくれますので、季節ごとに何度も訪れたいところです。

水分補給

旭川沿いの道から山に入ると、お店も自動販売機も限られますので、特に夏場は水をこまめに補給して切らさないように気をつけてください。ボトル 2本用意する方が安全です。自動販売機は、旭川沿いのドライブイン旭湖、大垪和西のやまっこ、紅そば亭、上籾の棚田テラス籾罨にあります。

コンビニ

山に入ると、コンビニはありません。食事できるお店は、大垪和西のやまっこ、紅そば亭、上籾の棚田テラス籾罨です。営業日が限定されますので、弁当を持参する方がいいでしょう。景色のよいところはどこも最高級のレストランです。

トイレ

トイレも限られます。旭川沿いの垪和簡易郵便局前の公園内に公衆トイレがあります。その後は大垪和棚田公園までないと思います。小山の休憩所紅そば亭のトイレはいつでも使用できるのか分かりません。

走行上の注意

道路は全部舗装路です。分岐が多く複雑ですが、案内板は必ずありますので、見落とさないように注意してください。 アップダウンのきついコースですので、それなりの覚悟で行ってください。

カーナビが普及したため「なぜこんな道を」と思うような細い道を車が通ることが多くなりました。常に出会い頭に注意して、特に下りでは「今前方に車が見えても無事にすれ違えるか」を常にシミュレーションしながら走ってください。

山間ではイノシシに遭遇することがあります。見かけたらいなくなるまで気長に待ちましょう。

足守・大井・粟井地区の太陽光発電所建設計画

計画概要

岡山県岡山市北区足守、大井、粟井地区にまたがる巨大な太陽光発電所(メガソーラー)を建設する計画が、リニューアブル・ジャパン株式会社によって計画されています。186ヘクタール、ゴルフ場18ホール分、東京ドーム約39個分の森林を伐採し丸裸にして山を削り、約28万枚の太陽光パネルを設置する計画です。発電規模は約6万キロワット(60MW)です。

これらの地区は、中央を二級河川「足守川」が流れ、豊かな里山が取り囲んでいます。春は新緑が命の芽生えを感じさせ、秋は全山が紅葉し錦絵巻きを見せてくれます。

メガソーラーが建設されると、里山の森林は伐採され、山は削られ、古来からの景観は変貌するでしょうし、自然や住環境への影響が懸念されます。


上の地図は、建設業者から入手した計画図、岡山市が発行したハザードマップをもとに、有志が手作業で描いたものです。できるかぎり正確を期したつもりですが、手作業ゆえの誤り、ズレはあります。

白:メガソーラーのパネル設置の計画地
赤:メガソーラーの法面の計画地
黄:土砂災害危険地域
黒:土石流危険地域
青:浸水危険地域


画像をクリックするとGoogleマップで開きます。

土砂災害、土石流災害の恐れ

メガソーラーの建設計画地の山林は、土砂災害の恐れがある地域と重なっています。また計画地の下には土石流災害の恐れがある流域があります。

現在はコナラなど地下数メートルの深さまで根を張る「深根性」の樹木が優勢であり、地盤を支えていますが、樹木が伐採されると木の根は腐り、地中に空洞ができて土砂崩れが起こりやすくなります。

水害の恐れ

メガソーラーの建設計画地に降った雨の多くは、足守川に流れ込みます。2003年9月4日、4日間降り続いた雨により黒谷ダムが満杯となり、余水ばきから越流し、足守川が増水しました。下流域では堤防の上を水が流れ、もう少しで浸水が起きるところでした。堤防が一部崩れた場所もありました。

当時の雨量は、黒谷ダムを管理している土地改良区の記録によると、前日までの3日間で131ミリの降水量があり、4日当日は97ミリの大雨が降っていました。

森林に降った雨は、地中へ浸み込み、樹木が吸い込み、葉から蒸散し、残りが川に流出します。降雨を1.0とすると森林からの流出割合は0.5〜0.75となります。つまり降った雨の半分くらいが川に流れ込むことになります。しかし森林が伐採された裸地では地面の不透水地率が飛躍的に増大し、雨水の流出割合は0.8〜1.0となります。つまり降った雨のほとんどが直ちに川に流れ込みます。

メガソーラーでは、流出割合の差分を調整池で補います。

ホタルの生息

足守、大井、粟井地区は、県内でも有数の規模を誇る「ホタルの里」です。メガソーラーの建設によって足守川の水質が変化すると、ホタルの生息に影響が出るかもしれません。

住民運動

2017年7月15日、大井地区の住民に対して、リニューアブル・ジャパン株式会社による説明会が開かれました。

2017年7月23日、建設計画地に隣接する町内会が反対署名活動を開始しました。

2017年9月2日、大井地区連合町内会は「太陽光発電所建設反対」を決議しました。以降、署名活動を継続して行っています。また岡山市議会議員、岡山県議会議員への働きかけを実施するなどロビー活動を行っています。

2017年9月15日、大井地区連合町内会はリニューアブル・ジャパン株式会社に対して反対決議嘆願書を提出しました。

2017年11月17日、大井地区連合町内会は岡山県農林部長へ1441人分の反対署名を添えて、「林地の開発許可を出さないように」との嘆願書を提出しました。

2017年12月9日、大井地区連合町内会の主催による「里山について、土砂災害・水害の恐れについての学習会」(講師:波田善夫先生/岡山理科大学 生物地球学部教授、岡山県自然保護審議会委員)を開催、樹木の伐採が土砂災害・水害を引き起こす恐れについて学習しました。

2017年12月26日、大井地区連合町内会は岡山市長へ2643人分の反対署名を添えて、「開発許可に同意しないように」との嘆願書を提出しました。この時点で大井地区の83%の世帯が反対署名しています。

2018年1月13日、大井地区にて活動経過報告会・学習会(講師:友延 栄一様/岡山の自然を守る会)を開催しました。

2018年2月18日、足守地区にて大井地区連合町内会主催による「第1回経過説明会」が開かれました。これは大井地区の代表者が足守地区の住民に対して、業者から聞いた計画と調査した内容(自然環境、住環境への影響、関係する法律・条例など)を発表するものでした。

2018年3月11日、足守地区にて大井地区連合町内会主催による「第2回経過説明会」が開かれました。第1回の説明会に来られなかった住民へ第1回と同様の発表を行いました。

メディア掲載

2018年3月29日、朝日新聞【太陽光発電計画で摩擦 アセス義務化、事業の停滞も】<PC・スマートフォン>

2018年3月9日・12日、朝日新聞【[岡山]メガソーラーと向き合う】(上・下)(上)<PC・スマートフォン>(下)<PC・スマートフォン

2018年2月14日、山陽新聞【環境アセスでメガソーラー対象に 岡山市が県内初の独自条例制定へ】<PC・スマートフォン

2018年2月10日、朝日新聞【岡山市、メガソーラーを環境評価対象に】<PC・スマートフォン

2017年11月17日、瀬戸内海放送(KSB)【メガソーラー建設を許可しないよう嘆願 岡山市足守地区】<PC><スマートフォン

文責

あしもり遊学舎は、大井地区連合町内会とは独立した団体です。足守・大井・粟井地区メガソーラーに関する情報はすべてあしもり遊学舎が取材して得られたものを記載したものです。

あしもりらへん歩きマップ

いい訳

あしもりらへんの歩きマップは、いろんな人から聞き取ったことをマッピングしたものです。間違いがたくさんあると思いますが作為はありません。その点はご理解の上、安全に楽しくゆったりと歩いてください。

駐車場

足守駐在所横の無料駐車場が一番分かりやすいでしょう。ここが満車のときは、駐車場と交番の間の道を近水園に向かって進むと、右手に無料駐車場があります。不幸にしてここも満車のときは、Uターンして交番まで戻り左折して足守郵便局の橋の土手を下りて河川敷に駐めてください。河川敷は駐車場ではありませんので、自己責任で。

加茂川・福渡つつじ街道(中級者向け)

山ツツジ 4月中旬〜下旬、走行距離 52km、獲得標高 753m


コバノミツバツツジ

西日本豪雨の影響

路肩が崩れている箇所がありますが、自転車の通行には支障ありません。道路上に落石が散見されるので、注意して通行してください。[2018-9-2]

見どころ

吉備高原一帯は、コバノミツバツツジの群生がいたるところで見られます。特に満開の加茂川〜福渡の国道484号線沿いはつつじの並木道のようです。新緑を背景に鮮やかなピンク色はときに青みがかり、ときに薄桃色に、一株一株が微妙に色合いが異なります。お気に入りの色のつつじには毎年逢いに来たくなります。

水分補給

加茂川〜福渡には、水を補給できるところがありませんので、加茂川庁舎近辺の自動販売機で補給してください。

コンビニ

コンビニは、出発直後のセブンイレブン岡山足守大井店があります。ルートから 100mほど外れてローソン吉備中央町店があります。福渡にもありますが、ルートから大きく外れるので山陽マルナカ福渡店を利用します。

トイレ

トイレは、ルート上には少ないので、計画的に。各コンビニ、スーパーの他には、近水園、吉備中央町役場の加茂川庁舎国道848号線の上り坂途中、福渡の八幡温泉駐車場です。福渡〜あしもり間はありませんので、ご注意ください。

吉川・豪渓周回ルート(中級者向け)

新緑 4月上旬〜紅葉 11月中旬、走行距離 54km、獲得標高 672m


黒谷ダム


黒谷ダムから南を望む


豪渓


豪渓

西日本豪雨の影響

豪渓の南、県道57号線を左折して、秋葉山を越える道路が土砂崩れと路肩崩壊のため、全面通行止めです。自転車は被害箇所を避けて、乗車したまま通れます。充分に注意して通行してください。[2018-7-22]

見どころ

国道429号線沿いの黒谷ダムを過ぎたところで、国道を離れ、渓谷沿いの細い道路を吉川神社まで上ります。春は新緑と桜とつつじ、夏は深緑のトンネルを涼しく、秋は紅葉が織りなす錦の山々に、上りの苦しさを忘れます。

豪渓は、奇岩絶壁と清流の渓谷美が訪れる人の心を穏やかにします。岩壁に日光が当たる午前中がきれいです。紅葉の季節はもみじの赤が加わり、自然の美しさに心から感動させられます。紅葉は年によって当たり外れがあります。当たり年は本当にきれいです。

水分補給

ルート上にコンビニが少ないですが、民家のあるところには自動販売機が点在していますので、水分補給には困らないと思います。

コンビニ

コンビニは、出発直後のセブンイレブン岡山足守大井店がありますが、その後はローソン総社黒尾店までありません。途中の道の駅「かよう」では食事を摂ることができます。

トイレ

あしもりを出発してからは、吉川神社まで公衆トイレがありません。吉備中央町には公衆トイレが点在しています。豪渓にもあります。そんなに困らないルートだと思います。

走行上の注意

黒谷ダムから吉川神社まではほとんど車に会いませんが、道路が狭いので出会い頭に注意してください。

豪渓を過ぎてから岡山自動車道に沿って秋葉山を越える道路は道幅が狭いので出会い頭に注意してください。特に下りは、「今、前方に車が見えたら安全にすれ違えるか」を常にシミュレーションしながら、スピードを出しすぎないように。

秋葉山を越える峠を迂回するには、国道180号線まで直進して、国道180号線を右折し豪渓駅を過ぎてから、高梁川を渡り、トンネルを抜けてサントピア岡山総社方面から総社大橋を渡るルートと、総社まで国道180号線を走るルートがあります。前者は距離が長くなりますが、交通量が少なく比較的車に気を遣いません。後者は距離は短いですが、交通量が多く大型車両も多いので、気を遣います。